入院案内
がんに伴うさまざまなつらさに対して、身体だけでなく心もケア。
チーム体制で患者様とご家族を支えていきます。
2000年9月に開棟したB3病棟は、緩和ケア病棟として患者様やご家族の体と心のつらさを和らげることを目的としたケアを行っています。多職種で、チームとして協力し合いながら、患者様、ご家族が豊かな毎日を送れるように心を込めたケアをこころがけています。
2023年4月からは緩和医療専門医、および緩和ケア認定看護師を迎え、スタッフ教育にも力を入れながら、より質の高い緩和ケアの提供に努めています。
以下のような場合に緩和ケア病棟への入院が可能です。
以下のような場合に退院を検討します。
入院費用は健康保険、高額療養費制度の適応となります。ただし、有料個室料金や入院時食事療養費は別にかかります。
特別個室 | 有料個室 | 無料個室 | |
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差額ベッド代(1日) | 11,000円 | 5,500円 | 0円 |
テレビカード(1枚) | 無料 | 無料 | 1,000円 |
特徴 | 浴室、畳あり | 日当たり良好 |
居室
デイルーム
家族控室
家族控室
チーム医療で患者様をサポートします
医師 | 多職種で連携しながら、患者様とそのご家族の身体的苦痛・精神的苦痛の緩和を心がけ、患者様とご家族の希望する生き方を総合的にサポートします。 |
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看護師 | 患者様の苦痛の程度などを観察し、医師と相談連携しながら、苦痛の軽減を図れるよう処置を行います。患者様やそのご家族の思いを傾聴し、よりその人らしい日常生活が送れるよう援助します。 |
薬剤師 | 薬の飲み方や管理、副作用などの説明で、患者様に関わると共に、医師や看護師などの医療スタッフに薬に関する専門的アドバイスを行っています。 |
管理栄養士 | 患者さんごとに嗜好にあった食べやすい食事の工夫、栄養バランスや症状にあわせた食事を考えながら、栄養、食事面からサポートします。退院予定の患者さんには、ご家族に食事指導も行います。 |
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士 | 日常動作がスムーズにできるようリハビリテーションのサポートを行います。関節の拘縮痛の予防など痛みの緩和、作業療法を通しての精神面のサポート、嚥下能力に合わせて、できるだけ嗜好にあった食事の工夫などにも関わります。 |
医療ソーシャルワーカー | 緩和ケア科受診の際の窓口です。社会福祉の立場から、医療費・生活費・社会復帰・社会福祉制度・介護保険制度などに関する不安に対し、患者様やご家族と一緒に考え解決のお手伝いをします。外出外泊の時の介護タクシー、酸素の手配なども行います。 |
ボランティア | アロマテラピーや演奏会、喫茶室の運営(コーヒー、お茶、かき氷)、季節にあった行事などの催しを行い患者さんや家族を癒し、サポートします。 |
多職種での総合カンファレンスを開催し、患者様やそのご家族が感じている困難を共通理解するようにしています。問題の解決のため、多職種それぞれの専門性をいかし、具体的にどう関われるかを話し合っています。
より専門的な緩和ケアを提供しています
様々なつらい症状を抱えた患者様や、患者様を支えるご家族が緩和ケアを受けながらその人らしく、ゆっくりと過ごせるため環境が整えられた、全室個室でプライバシーに配慮された病棟です。看護師の数は一般病棟に比べて多く配置されています。
入院生活というと、検温や採血・検査といった医療者側を中心とした時間の中で 生活するイメージを持っていらっしゃる方が多いと思いますが、 緩和ケア病棟ではできるだけ患者様のペースで過ごせるようにサポートしています。
栄養士が患者様の体の状態や嗜好に合わせ、食べやすい食事を用意いたします。自宅での手料理などを持ち込むことも可能です。(各部屋に電子レンジ、冷蔵庫が備え付けられています。)
患者様が終末期であることを知ったご家族は、精神的影響の他、身体的負担、経済的打撃など、さまざまな影響を受けてしまいます。ご家族は患者様のケアのサポート役であるのと同時に、患者様と同様にケアされる存在でもあります。さまざまな問題を解決できるようサポートします。
入院時アンケートを用い、ご家族へのサポートができる心身の状態を把握し、ケアにあたっています。また、ご家族の方の希望もあれば、カウンセリングの相談も行っております。
ご自宅への退院を希望される場合は、訪問診療、訪問看護、介護サービス等の在宅サポートシステムを利用しての退院も可能です。