診療科・部門

薬剤部

スタッフ構成

スタッフ人数 (2024年11月現在)

常勤薬剤師 23名
非常勤薬剤師 4名
事務員 3名

認定等 (2024年5月現在)

日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 7名
日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師 1名
認定実務実習指導薬剤師 3名
漢方薬・生薬認定薬剤師 3名
日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 1名
くすりと糖尿病学会 糖尿病薬物療法認定薬剤師 1名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 1名
日本緩和医療薬学会 緩和医療暫定指導薬剤師 1名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 1名
日本静脈経腸栄養学会 栄養サポートチーム専門療法士 1名
日本医療情報学会 医療情報技師 1名
日本麻酔科学会 周術期管理チーム薬剤師 1名
日本アンチドーピング機構 公認スポーツファーマシスト 1名
日本腎臓病協会 腎臓病療養指導士 2名
茨城県薬剤師会 災害支援薬剤師 1名

薬剤部の主な業務

調剤業務

処方オーダリングシステムと薬剤管理指導支援システムにより、医師の処方した内容(薬の量、服用時間、服用方法、相互作用など)を、薬剤師がチェックし調剤しています。処方内容に疑問があれば、必ず医師に問い合わせをし確認しています。 一包化が必要な時には、全自動錠剤分包機と自動錠剤散薬分包機を用います。

注射薬調剤業務

注射オーダリングシステムと薬剤管理指導支援システムにより、医師の処方した内容(薬の量、服用時間、服用方法、相互作用など)を薬剤師がチェックし、患者様ごとに1日分ずつセットし、払い出しています。

高カロリー輸液の混合調製は、薬剤部内のクリーンルームで行います。

抗がん剤混合調製

抗がん剤治療を受けられる患者様の注射薬は、薬剤師が投与スケジュール及び処方内容を確認した後に、無菌的に混合調製しています。各患者のスケジュールは薬剤部で作成した化学療法カレンダーにて管理しています。

製剤業務

市販されていないが治療に必要である医薬品を、調製しています。2023年10月現在、登録数は28種類です(点眼薬・消毒薬・軟膏など)

医薬品管理

医薬品管理については、在庫管理、品質管理はもとより、麻薬、毒薬など特別な取り扱いが必要な薬剤については、法律に基づき厳重に管理しています。輸血用血液製剤、血漿分画製剤の購入,保管・管理,帳簿の管理も行っています。

薬剤管理指導業務

入院患者様に薬についての説明をします。薬の服用方法、薬効、服薬の必要性、副作用の説明などを行い、患者様の薬に対する不安や疑問にお答えします。個人ごとの薬歴は、薬剤管理指導支援システムによって確認することができます。

また、より安全な与薬業務のために、配薬カートによる内服薬の管理も行っています。 個人用のボックスに、1回服用ごとにセットし、飲み忘れを防止します。

病棟薬剤師業務

各病棟に担当薬剤師を配置しています。相互作用や重複処方を防止し、副作用、アレルギー歴などをチェックして、副作用のモニタリングや医師、看護師への情報提供を行い、適正な薬物療法を支援します。
さらには、在宅医療に関わる医療従事者と連携し、途切れのないサポートを目指しています。

医薬品情報提供

医薬品に関する情報を収集、整理、分析、評価し、患者様や医師、看護師等に提供しています。

副作用報告

毎月、医局会で添付文書の改訂などの情報提供をしています。イエローレター等発出されたときは院内LANにて即時情報提供しています。

おクスリ通信

看護師や他のスタッフ向けに、医薬品の情報をお届けします。(おクスリ通信サンプル

医薬品安全使用のための勉強会

薬剤師が講師となり、月に1回開催しています。

在庫管理業務

薬剤部には事務員が4名在籍しており、医薬品の発注・在庫管理・病棟定数の補充等行っています。

入院サポートセンター

入院予定の患者様に対して薬剤師が入院前に介入し、薬剤の管理状況、アレルギーや副作用の有無、かかりつけ薬局・薬剤師の有無、OTC、健康食品・サプリメントの有無などを確認し、服用薬によって中止する薬剤(抗凝固薬、血糖降下薬、降圧薬など)を説明しています。

薬剤部の取り組み

チーム医療への参加

薬剤師は医師、看護師、栄養士、理学療法士などの様々な職種との医療チームに参加し、回診やカンファレンスに関わることで、患者様に安全で適切な薬物療法が行われるように取り組んでいます。

NST(栄養サポートチーム)

患者様の病態を考慮し、EBM(evidence-based medicine:エビデンスに基づく医療)に基づいた静脈、経腸栄養療法適正化の推進、輸液栄養療法を介した個々の患者様への薬学的ケアの提供を行っています。

褥瘡

褥瘡発生の予防、または入院前、入院後に発生した褥瘡の創部の評価、ケアの方針を決定し、早期の褥瘡改善、治癒を目指しています。薬剤師は月2回の回診にて褥瘡の創部の評価と、外用薬の提案をしています。

ICT(感染制御チーム)

院内で起こる様々な感染症から患者様・家族・職員の安全を守るために活動を行う組織であり、病院全体の感染対策活動を行っています。薬剤師は週1回のラウンド業務、サーベイランス(調査監視)業務、発生時対策、抗菌薬使用状況の確認、職員教育、地域連携、院内感染対策指針・マニュアルの改訂等を行っています。

化学療法

安全に化学療法が実施できるように医師、看護師と連携を図っており、薬剤師は主にレジメン管理、患者スケジュールの管理、患者指導用パンフレットの作成・管理、曝露対策の推進を行っています。

輸血療法

院内における輸血管理と輸血業務を安全かつ適正に実施できるように設置された委員会であり、薬剤部は血液製剤の保管管理に加え、委員会事務局として問い合わせ対応や、輸血用血液製剤の使用記録の保管管理なども行っています。

骨粗鬆症リエゾンサービス

二次骨折の予防を目的として骨粗鬆症の予防と改善、及び骨折防止骨粗鬆症の治療の継続的支援を行っています。薬剤師は月1回の委員会の開催にて対象者の評価を行い、必要に応じて担当医へ薬物療法の開始を提言しています。

救急・災害対策

院内における一次救命技能の普及のための講習会や防災訓練の運営に関わり、災害発生時の医療支援チーム(AMAT)の隊員としても活動しています。

医療安全管理

院内で発生する様々なインシデント、アクシデントの原因分析や再発防止を目的とした活動に積極的に関わっています。薬剤部からは医療安全管理者(兼任)1名と医薬品安全管理責任者1名が医療安全管理委員会のメンバーとして活動しています。

学会発表

学会などに参加・発表し、より良い業務が行えるように積極的に意見交換をしています。

2024年 茨城県介護老人保健施設協会研究発表会
「薬剤師による介護老人保健施設ゆうあいへの薬学的支援とその成果」
2022年 第32回医療薬学会年会
「透析患者における感染サーベイランスを利用した、感染症治療への介入報告」
2021年 第32回茨城県薬剤師学術大会
「当院におけるトレーシングレポートの現状調査」
2020年 第31回茨城県薬剤師学術大会
「入院中の薬の情報を共有するために
~保険薬局への施設間情報提供書に関するアンケート調査から~」
2018年 第48回日本病院薬剤師会関東ブロック大会
「入院サポートセンターにおける薬剤師介入の現状と今後の展望」
2017年 第47回日本病院薬剤師会関東ブロック大会
「薬剤による有害事象報告の一元管理を開始して」
第28回茨城県薬剤師学術大会
「当院における地域包括ケア病棟での薬剤師の関わり」
「薬剤師目線での安全パトロールを実施して」
2016年 第46回日本病院薬剤師会関東ブロック大会
「実りある薬薬連携の実践 ~がん化学療法を受ける患者さんのために~」

学生実習

薬学教育協議会認定実務実習指導薬剤師が3名在籍し、病院独自の評価項目チェック表を作成してチェック表の掲示と実習生による進捗状況のチェックを行っています。

トレーシングレポート

トレーシングレポート(薬剤情報提供書)の導入と運用について

当院では、医薬品適正使用推進や医療安全の観点から、トレーシングレポートを導入しています。

トレーシングレポートとは

患者さんからの聞き取り情報(アドヒアランス、残薬調整、複数病院受診、OTCや健康食品の服用)など、即時性の低い情報について医師へ情報をフィードバックするレポートです。

※トレーシングレポートによる情報提供は疑義照会ではありません

目的

保険薬局で「即時性は低いものの処方医師へ情報提供した方が望ましい」と判断された内容を薬剤部で集約し、医師へ情報伝達を行い情報の共有化を図ります。

流れ

保険薬局 ⇒ 薬剤部(レポート内容を集約) ⇒ 電子カルテにスキャニング依頼 ⇒ 処方医へ情報提供

利用方法

下記、トレーシングレポート様式をダウンロードして頂き、事項をご記入いただいた後、FAXにて薬剤部まで送信ください。他の様式は受付できませんのでよろしくお願いいたします。

※患者ID(0000のあと6桁)で管理しておりますので記載をお願いいたします。

※担当薬剤師名はフルネームでお願いいたします。

FAX: 029-874-4768(つくばセントラル病院薬剤部)

様式: トレーシングレポート(つくばセントラル病院)(Word)

残薬調整

院外処方箋における保険薬局での残薬調整について

平素より、当院発行の院外処方せんに応需いただき、ありがとうございます。
「残薬調整後の報告可」と記載されている処方箋については、保険薬局にて患者の残薬に伴う処方日数調整を実施出来るよう、「トレーシングレポート」に記載報告してもらう事で、一部を除き残薬調整に関する問い合わせを不要としています。(現在電話での残薬調整は対応しておりません) 継続処方されている処方薬に残薬がある時、患者希望で、次回予約日を考慮して投与日数を減らす場合のみ可とします。

※増やす場合は不可、「医療用麻薬、抗悪性腫瘍剤」は共に不可です。

※残薬調整を行った場合は、必ず「トレーシングレポート」を用いて薬剤名・処方日数を明確に記載していただき(Rpでの記載は不可)、残薬が生じた理由に関する情報提供をお願いします。(理由が不明確なものは残薬調整不可)

※「残薬を回避するための対応」の記載は必須とさせていただきます。(未記載のものは受付できません)

下記、トレーシングレポート様式をダウンロードして頂き、事項をご記入いただいた後、FAXにて薬剤部まで送信ください。他の様式は受付できませんのでよろしくお願いいたします。

※患者ID(0000のあと6桁)で管理しておりますので記載をお願いいたします。

※担当薬剤師名はフルネームでお願いいたします。

FAX: 029-874-4768(つくばセントラル病院薬剤部)

様式: トレーシングレポート(つくばセントラル病院)(Word)

新規院外採用薬情報

2023年

2023年 9月
  • ・ラマトロバン錠75mg
  • ・コレチメント錠9mg
  • ・タケキャブOD錠10mg
  • ・タケキャブOD錠20mg
2023年 8月
  • ・タリージェOD錠2.5mg
  • ・タリージェOD錠5mg
  • ・タリージェOD錠10mg
  • ・タリージェOD錠15mg
  • ・ユリス錠0.5mg
  • ・ユリス錠1mg
  • ・ユリス錠2mg
  • ・オルセノン軟膏0.25%
  • ・オプスミット錠10mg
  • ・アドシルカ錠20mg
  • ・ウプトラピ錠0.2mg
  • ・ウプトラピ錠0.4mg
2023年 7月
  • ・ヒドロクロロチアジド錠12.5mg
2023年 6月
  • ・マンジャロ皮下注2.5mgアテオス
  • ・マンジャロ皮下注5mgアテオス
  • ・アポハイドローション20%
  • ・ベピオローション2.5%
  • ・ラジカット内用懸濁液2.1%
  • ・ケレンディア錠10mg
  • ・ケレンディア錠20mg
  • ・ソグルーヤ皮下注5mg
  • ・ソグルーヤ皮下注10mg
  • ・グラアルファ配合点眼液
2023年 5月
  • ・アリドネパッチ27.5mg
  • ・アリドネパッチ55mg
  • ・グラセプターカプセル0.5mg
  • ・グラセプターカプセル1mg
  • ・リンヴォック錠30mg
  • ・リンヴォック錠45mg
  • ・エンレスト錠200mg
  • ・グロウジェクト皮下注12mg
  • ・アダリムマブBS皮下注40mgペン0.4mL「MA」
2023年 4月
  • ・エルネオパNF2号輸液2000mL
  • ・ロナセンテープ20mg
  • ・ロナセンテープ30mg
  • ・ロナセンテープ40mg
  • ・ジオクチルソジウムスルホサクシネート耳科用液5%「CEO」
  • ・エクロックゲル5%
  • ・モルヒネ塩酸塩水和物原末
2023年 3月
  • ・オレンシア皮下注125mgオートインジェクター1mL
2023年 1月
  • ・ルムジェブ注カート
  • ・モイゼルト軟膏0.3%
  • ・モイゼルト軟膏1%
  • ・ボンビバ錠100mg
  • ・アジョビ皮下注225mgオートインジェクター