眼科
両眼の矯正視力や視野が、社会生活に不自由を感じる程度に障害されている状態をロービジョンといいます。見えにくい まぶしい など日常生活で困ったり不便を感じていることはありませんか?当眼科ではロービジョンの患者様のご希望により、
等を行っています。
いわゆる虫めがねといわれるもので、携帯が可能で低倍率から高倍率まで種類も多く、さまざまな場面で広範囲に活用できる補助具です。
LED電球内蔵なので暗い場所でも安心です。拡大率はさまざまで、用途によって使い分けするのもよいでしょう。
書物の上に置くだけで拡大像が得られ、操作が容易であることから幼児や、高齢者にも利用できます。
コンパクトで、首からつるせる紐がついています。
※文献:視能学 値段は ㈱トラストメディカルのもの参照
対象の拡大像を画面に投影することで網膜像を拡大しているもので容易に高倍率が得られるほか白黒反転の機能も備えています。持ち運びできる手持ちタイプもあります。
※身体障害者手帳1~6級の方は原則1割負担です。
定価 198,000円
⇒ 患者様負担額 19,800円
新聞や手紙などの、見たいものを拡大して見ることができます。
コントラストを変えることができます。
※身体障害者手帳1~6級の方は原則1割負担です。
定価 88,000円
⇒ 患者様負担額 8,800円
バッテリー内臓なので、銀行やお店などへの携帯に便利です。
コントラストを変えることができます。
※文献:視能学 値段は ㈱トラストメディカルのもの参照
遠くの物を拡大する補助具です。小型の望遠鏡のようなもので、遠くのものが拡大してみえます。 中間距離から遠距離には不可欠な補助具です。通常と反対向きに使用すれば像は小さくなりますが、視野は拡大するので、末期緑内障や網膜色素変性症の患者様には便利です。
※身体障害者手帳1~6級の方は原則1割負担です。
定価 12,000円
⇒ 患者様負担額 1,200円
羞明の原因となる短波長をカットすることで眩しさを減らす一方、視感度の高い波長を透過することで明るさを確保しコントラストを改善することを目的としたレンズです。羞明を訴える幅広い疾患に有効です。
※身体障害者手帳1~6級の方は原則1割負担です。
通常の眼鏡と同様に、遠視、近視、乱視を矯正し、症状に合わせたレンズカラーを選択します。まぶしさの原因である短波長光を遮断するので、薄いカラーでもまぶしさを防ぎます。度なしであれば、掛け眼鏡式や既製の眼鏡タイプもあります。
※文献:視能学
お住まいの市役所(福祉課)へ手続きを行うと原則1割負担で補装具・日常生活用具の購入ができます。
※市町村や世帯の所得により異なることもございます。
各日常生活用具には、福祉課へ1度申請すると○○年間再申請できない期間があります。市町村によって異なります。
各日常生活用具には、補助を給付するための上限が設けられています。上限額を超えた部分は自費での購入となります。
対象 | 上限額 | |
---|---|---|
拡大読書器 | 1~6級 | 198,000円 |
単眼鏡 | 1~6級 | 17,900円 |
遮光眼鏡 | 1~6級 | 前掛け式:21,500円 掛けメガネ式:30,000円 |
※文献:㈱トラストメディカルのパンフレットから
上記のものをお住まいの社会(障害)福祉課または各庁舎の窓口センターに提出してください。※ご郵送でも受け付けております。
審査が行われ問題がなければご本人と業者の方に連絡がきます。
身体障害者福祉法では視覚障害を視力障害と視野障害に分けてその程度を示し障害程度等級表に1級から6級まで定めています。複数の障害が合併している場合は合計指数により等級を定めます。眼科で受診後、市町村福祉事務所に申請をすることで身体障害者手帳が交付されます。
視力の良い方の眼の視力(万国式視力表によって測ったものをいい、屈折異常のある者については、矯正視力について測ったものをいう。以下同じ)が0.01以下のもの
視力の良い方の眼の視力が0.3以上0.6以下かつ他方の眼の視力が0.02以下のもの
※複数の障害が合併している場合は合計指数により等級を定めます。
合計指数 | 障害程度等級 |
---|---|
18以上 | 1級 |
11~17 | 2級 |
7~10 | 3級 |
4~6 | 4級 |
2~3 | 5級 |
1 | 6級 |
印鑑 | 認印をお持ちください。 |
---|---|
写真 | 縦4㎝×横3㎝で、無帽、正面上半身、1年以内に撮影したもの2枚(フィルムプリントまたはカメラ店のデジタルプリント) |
診断書 | 所定の「身体障害者診断書・意見書」で、県が指定する医師が3か月以内に作成したもの(診断書料の助成制度あり。1通5,000円まで) |
申請書類 | 社会福祉課窓口にあります。 |
お住まいの福祉事務所(市区町村役場の福祉課または障害福祉課)に提出します。
申請してから手帳が届くまでに2ヶ月位かかります。
最も処方の多かったものは遮光眼鏡ですが、多くの患者様 は遮光眼鏡を知りませんでした。話の中で「まぶしい」と 感じていても多くは我慢するか、サングラスを使用している 方がほとんどでした。現在の遮光眼鏡は、通常でも使いやすいように薄めの色も多く、選択の幅は広がっています。
「新聞や本が読みたい」という希望の患者様には、ルーペと拡大読書器の説明に時間を使いました。その中で特に処方の多かったものは角型4倍ルーペでした。特殊加工によって広い範囲が見えるため、低い倍率ですが多くの患者様が希望されました。
また、より鮮明に見える手持ち型の拡大読書器は、文字の大きさや色が状況に 合わせて変えられるので、活動範囲の広い患者様に好まれます。
疾患のほとんどは進行性であることが分かります。そのため時々の状態に応じ最適の提案を心がけています。
視覚障害のある方への社会復帰に向けた施設の紹介、お住まいの地域で受けられるボランティア団体等を、紹介しています。
福祉全般に関する相談、助言、福祉サービスの情報提供、交流の場の提供、催しへの参加などの利用ができます。