産婦人科

人工妊娠中絶について

当院の考え方と体制

思いがけず妊娠に気づき、戸惑いや不安を抱えてこのページをご覧になっている方もいるかもしれません。
妊娠を継続するか、中絶を選択するかは、誰にとっても簡単に決められることではありません。

当院では、地域の中で女性のからだとこころを支える診療を大切に考えており、患者さま一人ひとりが納得してご自身で選択できるよう、医師・助産師・看護師が丁寧に寄り添いながらサポートしています。
妊娠を続ける場合の相談にも対応し、必要に応じて支援機関や医療機関と連携いたします。

そのうえで、 本人の意思に基づき人工妊娠中絶を選択された場合には、母体保護法のもとで安全かつ適切な医療を提供します。
当院には、母体保護法指定医の資格を有する常勤医が複数在籍しており、妊娠初期(妊娠12週未満)から中期(妊娠21週まで)の中絶に対応しています。
*合併症などで当院での中絶が安全に行えないと判断した場合には、対応できる医療機関にご紹介する場合もあります。

妊娠初診・再診、中絶後の再診はセントラル総合クリニックで行い、入院や手術はつくばセントラル病院で実施しています。
患者さまの身体的・精神的な安全を第一に、プライバシーに十分配慮した診療を行っています。

日本における人工妊娠中絶は、原則自費診療となります。外来検査や人工妊娠中絶に関わる費用は、内容によって異なりますので、受診時にお伝えします。
支払いには現金の他、クレジットカード払いも選択できますが、分割払いには対応しておりません。お支払い方法についてご不安がある場合は、事前にご相談ください。

妊娠初期中絶(妊娠12週未満)

初期中絶は、経口妊娠中絶薬(メフィーゴ®パック)または手術(吸引法)により行います。
経口妊娠中絶薬は使用できる期間が限られているため、 妊娠が分かったら早めにご相談ください。
妊娠初期の中絶方法の詳細について(日本産婦人科医会の資料より)

経口妊娠中絶薬による方法

使用薬剤:メフィーゴ®パック(ミフェプリストンおよびミソプロストール製剤)

  • 1剤目(ミフェプリストン)は、妊娠9週0日まで服用可能で、外来で医師立ち会いのもと服用します。
  • 2剤目(ミソプロストール)は、2日後に入院のうえ朝に服用し、病院内で待機・経過観察します。

出血や腹痛があるため、医師と看護師が安全に管理します。
もし胎嚢の排出がなかった場合には、翌日まで院内で待機し、必要時には手術を行います。
文献上では、24時間たっても排出されない方は約1.7%と報告されています。
当院では、これまで多くの方が6時間以内に排出されていますが、1例だけ翌日に手術を要しました。

手術による方法(吸引法)

静脈麻酔下で吸引法により子宮内容を除去します。
1泊2日の入院を原則としており、術前検査・術後観察を十分に行います。

妊娠中期中絶(妊娠12週以降~21週まで)

中期中絶は母体保護法に基づく手続きが必要です。
入院のうえ、子宮頸管拡張後に分娩誘発剤で子宮収縮を起こし、妊娠内容を排出します。
入院期間は通常5〜7日程度ですが、週数や妊娠の経験の有無によって、必要な日数が変わります。

妊娠12週以降の中絶には、 出産育児一時金(約50万円)が支給されます。
当院では直接支払制度
を利用できるため、この一時金が費用に充当され、 出産育児一時金を利用することで、入院費の自己負担は比較的少なくなることが多いです。しかしながら、外来での術前検査に数万円の費用がかかります。
精神的負担の大きい処置であるため、医療スタッフが十分にサポートいたします。

中絶後の避妊について

中絶後は、早ければ2週間ほどで排卵が再開することが知られています。
次の月経を待たずに妊娠する可能性もあるため、再妊娠を防ぐための避妊は早めの開始が大切です。

当院では、術前から今後の避妊について説明しております。

  • ・低用量ピル(OC)
  • ・ホルモン放出子宮内システム(ミレーナ®)

などの確実な避妊法から、ライフスタイルに合わせた選択をサポートします。

妊婦のための支援給付・助成について

中絶・流産の場合にも対象となる給付があります。

  • 出産育児一時金(妊娠12週以降の中絶・流産・死産も対象、約50万円支給
  • 妊婦のための支援給付金(胎児心拍が確認できていれば中絶も対象、約10万円支給

詳細や申請方法については、外来・会計窓口またはお住まいの自治体へお問い合わせください。